2011年01月19日

初期投資が3億円もする植物工場で採算が取れると思いますか...?

初期投資が3億円もする植物工場で採算が取れると思いますか...?


LED対応の植物工場が脚光を浴びている。以前、ニュースレターでも取り上げた。技術や発想は実にすばらしいのである。ところが問題がある。「補助金」である。農水省に売り込みをしたのか取り込まれたのかはわからない。

農水省の補助金の目玉になってしまったのである。補助金の対象になると何が問題なのか。(1)コストがバカ高いものになる。(2)設備の規制が非常に厳しい。(3)すべて農水省の指導のもとに事業を展開する。(4)利益はまったく見込むことができない。補助金によってせっかくできたすばらしい技術が一般に普及されなくなってしまうのである。



 私は行政を批判しているのではない。ヨーロッパなどと比較して、あまりにも違いすぎるのである。現場の生産者を無視して行政だけが有利にできすぎている。最終的には役人が儲かる仕組みになっている。農業に限らず日本の構造的な問題なのである。



 例えば植物工場のLED対応の工場建設費用はいくらだと思うか。300坪で3億1千万円である。半分は税金でまかなわれたとしても、採算の取れる金額ではない。運営費も月に1千8百万円もかかる。どこから、そんな計算になるのか何とも不思議なのである。



 行政のやり方にはパターンがある。補助金という予算を確保するにはどうしても何らかの事業をしなくてはいけない。次に何をやるのかは何年もかけて計画を練っている。計画ができると窓口になる公益法人を作る。そこには役人が天下りする。補助金を出すにあたっていろいろ規則をつくる。


制度はあっても一般の人では使えないようになっている。もし使ったとしても大損するようにできている。補助金は税金でありながら役人が自分達の都合の良いように使っているのである。これがムダ使いの本質なのである。現在の日本の状況がこんなに悪くなったのもその多くが行政の仕組みにあることを忘れてはいけない。こういう背景を理解して補助金を使うなら有効に使えると思う。しかし言われるがまま、誘われるがままにやると、とんでもない落とし穴に入ってしまうのである。



 先進国の施設はまったく違っている。日本よりも驚くほど安い。しかも自由に活用できる。目的が最初から違うのである。冬に光が少なくなるヨーロッパでは緑黄色野菜は不可欠である。低コストで良質なものができるように生産者を応援する。日本は最初から天下りありきの役人を利するようになっている。これでは国力が低下しても仕方がないのである。日本はこのような仕組みで生産者や消費者がどんなに苦しんでも役人は痛くもかゆくもないのである。このような行政を続けていたら日本は三流国になってしまう。役人のムダ使いは法律によって守られている。方向を変えることも簡単ではない。補助金が私達の生活を根底からゆさぶっている事実をよく知る必要がある。

http://www.amino3.sakura.ne.jp/cat79/post-23.html
posted by NK at 09:31| Comment(14) | 植物工場情報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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